トピックス−活動報告

【16.11.20】「11・20ひまわり集会inしずおか」

 11月20日(日)「浜岡原発の再稼働を許さない11・20ひまわり集会inしずおか」が静岡市葵区の駿府城公園にて開催され、県内外から約3000人の参加者が集い、「再稼働反対」の声をあげました。
 集会に先立っておこなわれたアトラクションでは、うたごえやバンドの軽快な音楽が会場を盛り上げました。



賛同者一覧  

当日の様子(動画)

経産省前の「脱原発テント」がひまわり集会に

 

   会場には8月21日の強制執行で経産省前から撤去された「反原発美術館」が設置され、さまざまなアーティストたちの作品が集会参加者の目をたのしませました。
また、県東部で活動するNPO法人太陽光発電所ネットワーク(PV-Net)の協力により、集会にかかる電気のすべてを太陽光発電でまかなうなど、再生可能エネルギーの推進を内外にアピールしました。

運動の積み上げを呼びかけ

 主催者を代表して林克集会実行委員長(県評議長)があいさつしました。林委員長は、6月17日の原子力規制委員会のなかで、中部電力が浜岡原発のすぐ隣に活断層(A17断層)が存在することを認め、完了間近だった浜岡原発4号機の安全対策工事が期限を定めず延期されたことを報告。今後、活断層と浜岡原発の真下を走る3本のH断層とのかかわりが安全審査の焦点となるなか、「プレート型地震の揺れと活断層型地震の揺れが相乗して襲ってくるおそれがある。安全対策が延期になったからといって、うかうかしていられない。世界一危険な浜岡原発はゼッタイに再稼働させてはならない」と力強く訴えました。  

原発から50km圏内に214万人

 「原発から50km圏内に214万人がくらす静岡において避難ができるのか、わたしたちは声をあげていく必要がある。原発をなくせば避難する必要もなくなる。再稼働反対の声をあげていこう」と呼びかけました。そのうえで、川勝県知事に明確に「再稼働させない」と表明させるために、静岡県いっせい署名をはじめ、さまざまな運動を積み上げていこうと呼びかけました。  

多彩なゲストからのスピーチ

  県内外から集会に駆けつけてくれたゲスト

湖西市の三上元市長よりあいさつ

   脱原発首長会議の呼びかけ人であり、3・11後最初に浜岡原発の停止を公に発言した湖西市の三上元市長よりあいさつがありました。
 三上市長は、原発は非常にコストが高いうえに、テロの標的になりうるなど国防上の弱点だと指摘し、原発をなくすことが国防の第一だと持論を述べました。

ミサオ・レッドウルフ代表のあいさつ

   2012年3月以来、首相官邸・国会前で抗議活動をつづける「首都圏反原発連合」のミサオ・レッドウルフ代表は、新潟県知事選における米山隆一知事誕生をはじめ、全国の原発現地から追い風が吹くなか、運動がおおいに励まされている。この国の政治を変えるため、わたしたち市民の運動で野党共闘を大きくすすめ、「脱原発」を安倍政権との対立軸に打ち出していこうと訴えました。

「原発メーカー訴訟弁護団」の島昭宏代表弁護士

   福島第一原発で原子炉の製造をおこなったGE、東芝、日立の3社を提訴し、その製造者責任を問うべくたたかっている「原発メーカー訴訟弁護団」の島昭宏代表弁護士は、悲惨な事故を起こしても原発メーカーは原子力損害賠償法で守られ、責任を免れるのはおかしいと思うと発言。原発には致命的な欠陥が存在し、新規制基準をクリアしたからといって欠陥を抱えた原発を再稼働させるのは根本的に間違っていると述べました。

フクシマの避難者は故郷を奪われた

   3・11以降、故郷である福島県浪江町を追われた菅野みずえさんは、フクシマの避難者は故郷の土地も、家族や友人らとともに過ごすくらしも、未来も失ってしまったと述べ、浜岡原発を抱える静岡県民にとっても「すぐそばにある未来だ」と警鐘を鳴らしました。

 政党からは、日本共産党の島津幸広衆議院議員と平賀高成県議会議員が登壇。また、自由党県連準備会の集会参加が報告されました。

各地の運動を持ち寄る

 さまざまな地域・団体からリレートークがおこなわれ、浜岡原発運転差し止め訴訟弁護団の青山雅幸弁護士は、この間の原発訴訟において、全国的にも原発の本質的な問題点をついた判決が出ている、市民のちからを結集して浜岡原発を廃炉に追いこもううと呼びかけました。
また、浜松や藤枝の地域の会からは、日ごろの署名や金曜アクションの取り組みとともに、再稼働阻止・廃炉に向けた決意が報告されました。
集会の最後に「世界一危険な浜岡原発の現状を県内外に広く伝え、世論のちからで再稼働を止めていこう」という集会アピール案が採択されました。

 集会アピール

繁華街をパレード

   集会終了後、大勢の人出で賑わう静岡市の中心街を、ギターやドラムの演奏を先頭にパレードしました。沿道の市民に「原発なんていらないよ」「放射能は見えない、臭わない、味もない」「子どもを守ろう、静岡守ろう」「浜岡原発再稼働反対」など大きな声でアピールしました。

 

愛知県からも参加

 

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